Webまわりのトラブルでよく登場するのが「DNS」という言葉です。「DNSの設定を変えてください」「DNSの反映に時間がかかります」と言われても、いまひとつピンと来ない、という方も多いのではないでしょうか。

本記事では、DNSの役割と仕組みを、できるだけ平易な言葉で解説します。

DNSは「インターネットの電話帳」

DNS(Domain Name System)は、ドメイン名とIPアドレスを結びつける仕組みです。よく「インターネットの電話帳」にたとえられます。

たとえば、あなたが niigata-web.net というドメイン名をブラウザに入力したとします。コンピューターは、このドメイン名のままではWebサイトに辿り着けません。実際の通信に必要なのは「IPアドレス」と呼ばれる数字の住所(例:203.0.113.42)です。

そこでブラウザは、まずDNSに対して「niigata-web.net のIPアドレスは何ですか?」と問い合わせます。DNSは電話帳のように記録を引いて、対応するIPアドレスを返します。ブラウザはその答えに従って、正しいサーバーへとアクセスする、という仕組みです。

ネームサーバーとは

DNSの情報は、世界中の「ネームサーバー」と呼ばれるコンピューターに分散して管理されています。

あなたのドメインを契約しているレジストラ(お名前.com、ムームードメインなど)にも、ネームサーバーがあります。これを「権威ネームサーバー」と呼びます。あなたのドメインに関する正式な情報は、ここに記録されています。

利用者がドメインを使う時には、まず近くのキャッシュサーバー(プロバイダや公共DNSなど)に問い合わせ、そこに情報がなければ、より上位のサーバーへ問い合わせていく仕組みです。最終的には、権威ネームサーバーまで辿って、正しい情報を取得します。

主要なレコードの種類

DNSには、目的別に複数の「レコード」と呼ばれる種類があります。よく使うものを整理します。

Aレコード ドメイン名とIPアドレスを直接結びつける、最も基本的なレコードです。niigata-web.net203.0.113.42 に対応させるなど。

CNAMEレコード ドメイン名を別のドメイン名に紐づけるレコードです。www.example.comexample.com の別名として扱うなど、サブドメインのリダイレクト的な用途で使います。

MXレコード メールの宛先サーバーを指定するレコードです。example.com 宛のメールを、どのメールサーバーに届けるかを記述します。

TXTレコード 任意のテキスト情報を記述できるレコードです。SPF・DKIM・DMARCといったメール認証の設定や、ドメイン所有確認などで使われます。

その他、NS(ネームサーバー)、SRV(サービス)、AAAA(IPv6用Aレコード)などがありますが、日常的に意識するのは上記4種類が中心です。

DNS変更が反映されるまでの時間

DNSの設定を変更しても、即座に世界中で切り替わるわけではありません。各キャッシュサーバーが古い情報を覚えている時間(TTL: Time To Live)が経過するまで、利用者ごとに見え方が変わります。

標準的なTTLは3600秒(1時間)や86400秒(24時間)です。サーバー移管などDNSを大きく変更する場合は、事前にTTLを300秒(5分)程度まで短くしておくと、切り替え時の混乱を抑えられます。

「DNS変更したのに、まだ反映されません」というのは、このキャッシュ機構の影響であることが多いです。場合によっては24〜48時間程度待つ必要があります。

まとめ

  • DNSはドメイン名とIPアドレスを結びつける「インターネットの電話帳」
  • ドメインを使うたびに、裏側でDNSへの問い合わせが行われている
  • Aレコード・CNAME・MX・TXTが、よく扱う4種類のレコード
  • DNS変更は世界中のキャッシュ反映に時間がかかる(TTLで調整可能)

DNS関連のお困りごとがあれば、お気軽にご相談ください