「ホームページを作ってもらった制作会社に連絡したら、電話もメールも繋がらなくなった」——そんな相談が増えています。制作会社の廃業や担当者の退職・連絡不能は、珍しいトラブルではありません。この記事では、そうした事態に直面したときに最初に取るべき行動と、事前の備えについて解説します。
まず確認すること:ドメインとサーバーの契約者は誰か
制作会社が音信不通になった際に最も困るのが、「ドメインとサーバーの管理権がどこにあるかわからない」状況です。
最初に確認すべき点は以下のとおりです。
- ドメインの登録者:Whois情報を検索すると、登録者名・登録メールアドレスが確認できます(
whois.domaintools.comなどで調べられます) - ネームサーバー:Whois情報に記載されているネームサーバーから、どのDNS管理サービスを使っているかが判断できます
- サーバー会社:契約書やクレジットカードの明細から、サーバー費用の請求元を確認します
ドメインやサーバーが自社名義で契約されていれば、制作会社が不在でも手続きを進めることができます。
ケース別の対応方法
ドメインが自社名義の場合
ドメインが自社名義でレジストラのアカウントにアクセスできるなら、ネームサーバーやDNS設定を自社で変更できます。制作会社が管理していたサーバーから新しいサーバーへの切り替えも、ネームサーバーを変更するだけで対応可能です。
ドメインが制作会社名義の場合
ドメインが制作会社名義で登録されている場合は、対応が複雑になります。
- レジストラに連絡:名義変更(譲渡)の手続きを問い合わせます。廃業した会社の場合、法的な証明書類が必要になることがあります
- ドメインが失効しそうな場合:同じドメインを自分で取得し直すことも選択肢ですが、検索エンジン評価や外部リンクへの影響があります
- 専門家への相談:ドメイン移管に詳しい事業者に相談することで、手続きをスムーズに進められます
サーバーのデータを取り出せない場合
バックアップがない状態でサーバーへのアクセス手段を失った場合は、制作会社が使っていたサーバー会社に直接問い合わせます。契約者確認ができれば、データの提供や管理権の移行に応じてもらえることがあります。
サイトを新しいサーバーに移行するには
管理権を取り戻せたら、速やかにサーバーを自社で管理できる環境に移行することをお勧めします。
移行の大まかな流れは以下のとおりです。
- 新しいサーバー契約を取得する
- データ・データベースを新サーバーに移す
- DNS(ネームサーバーまたはAレコード)を新サーバーに向け直す
- メールの設定を新サーバーに移す
- SSL証明書を再取得する
サーバー移行は専門知識が必要な作業も多く、特にメール設定の移行やSSL設定は見落としが起きやすい箇所です。Web Gear のサポートでは、こうした移行作業を一括でお引き受けすることが可能です。サーバー移行後の管理も含めてご相談ください。
事前に備えておくべきこと
トラブルが起きてから動くのは大変です。制作会社に依頼している間でも、以下の情報は自社で把握しておきましょう。
- ドメインのレジストラ名・ログイン情報
- サーバー会社名・ログイン情報
- 各サービスに登録されているメールアドレス
- 契約の更新日・料金の引き落とし口座
これらを「Web管理台帳」としてまとめておくだけで、いざという時の対応スピードが大きく変わります。
また、ドメインとサーバーは制作会社ではなく自社名義で契約することを原則にするのが最も安全です。制作会社に「代わりに取得してもらう」場合でも、最終的な名義は自社にしてもらうよう交渉することをお勧めします。
まとめ
制作会社が廃業・連絡不能になった時は、まずドメインとサーバーの名義を確認し、自社で管理権を確保することが最優先です。名義が制作会社のままになっている場合は、レジストラやサーバー会社への問い合わせと移管手続きが必要になります。
Web Gear では、こうした緊急時の引き継ぎ対応や、ドメイン・サーバーの管理移管をサポートしています。状況を整理するところからお手伝いしますので、まずはお気軽にご相談ください。