ドメインを取得してサイトを公開したり、メールを使えるようにしたりする際には「DNSレコード」の設定が欠かせません。しかし「AレコードとCNAMEの違いは?」「MXレコードって何のためにある?」と戸惑う方は少なくありません。この記事では、代表的なDNSレコードの種類と役割を、具体的な場面を交えながらわかりやすく解説します。

DNSレコードとは何か

DNSレコードとは、ドメイン名とIPアドレス・各種サービスを対応づけるための設定情報です。インターネット上でドメインを使う際には、「このドメインにアクセスしたらどのサーバーへ誘導するか」「メールはどのサーバーで受け取るか」といった情報をDNSサーバーに登録しておく必要があります。

DNSレコードにはさまざまな種類があり、目的に応じて使い分けます。代表的なものを以下でひとつずつ確認していきましょう。

Aレコード:ドメインをIPアドレスに対応させる

Aレコード(Address Record)は、ドメイン名とサーバーのIPアドレスを直接ひもづけるレコードです。たとえば「example.com → 203.0.113.1」のように設定します。

Webサイトを公開する際、最も基本となるのがこのAレコードです。サーバーを引っ越した場合や、IPアドレスが変わった場合はAレコードを変更することで、新しいサーバーへアクセスが向くようになります。変更後は反映までに数時間〜24時間ほどかかることがあります。

CNAMEレコード:ドメインを別のドメイン名に対応させる

CNAMEレコード(Canonical Name Record)は、あるドメイン名を別のドメイン名に対応させるためのレコードです。たとえば「www.example.com → example.com」のように設定します。

CNAMEはIPアドレスではなくドメイン名に向けるため、参照先のAレコードが変わっても自動的に追従するという特徴があります。CDN(コンテンツ配信ネットワーク)やクラウドサービスの接続設定でよく使われます。

ただし、ドメインそのもの(ルートドメイン)にはCNAMEを設定できないというルールがあるため、「example.com」にはAレコードを使い、「www.example.com」にCNAMEを使う構成が一般的です。

MXレコード:メールの受信先サーバーを指定する

MXレコード(Mail Exchange Record)は、そのドメイン宛てのメールをどのメールサーバーで受け取るかを指定するレコードです。

たとえば「@example.com」宛てのメールを受け取るサーバーをMXレコードで指定します。Google WorkspaceやMicrosoft 365などの外部メールサービスを利用する場合は、MXレコードをそれぞれのサービスが指定するホスト名に変更する必要があります。

MXレコードには「優先度(プライオリティ)」という数値も設定します。複数のメールサーバーがある場合、数値が小さいほど優先して使われます。

TXTレコード:テキスト情報を登録する(SPF・DKIM等)

TXTレコードは、ドメインに任意のテキスト情報を紐づけるレコードです。主に以下の用途で使われます。

  • SPFレコード:そのドメインからメールを送信できる正規サーバーを宣言する(なりすまし防止)
  • DKIMレコード:メールに電子署名を付与するための公開鍵を登録する
  • DMARCレコード:SPF・DKIMが失敗した場合の処理ポリシーを指定する
  • サービス認証:Google Search ConsoleやAWSなどがドメイン所有者確認のために利用する

近年、メールのなりすまし対策としてSPF・DKIM・DMARCの整備が重要視されており、ビジネスメールを運用するならTXTレコードの適切な設定は必須です。

その他の代表的なレコード

A・CNAME・MX・TXT以外にも、知っておくと便利なDNSレコードがあります。

  • NSレコード:そのドメインのDNS情報を管理するネームサーバーを指定する
  • TTL(Time to Live):レコードをキャッシュしておく時間(秒数)を指定する。変更作業の前に短くしておくと反映が速くなる
  • AAAAレコード:IPv6アドレスに対応させるレコード(AレコードのIPv6版)

まとめ

DNSレコードの主な種類をまとめると以下のとおりです。

レコード役割
Aドメイン → IPアドレス
CNAMEドメイン → 別のドメイン名
MXメール受信サーバーの指定
TXTSPF・DKIM等のテキスト情報

ドメインやDNSの設定は、一度理解してしまえば慌てずに対応できるようになります。Web Gear では、新潟のお客様のDNS設定やドメイン管理を丁寧にサポートしています。設定の確認や変更作業でお困りの際は、お気軽にご相談ください。

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