ドメインを別のレジストラ(管理会社)に移管しようとすると、必ず登場するのが「AuthCode」または「認証鍵」と呼ばれる文字列です。「これがないと移管が始められません」と移管先から言われ、戸惑った経験のある方もいらっしゃるのではないでしょうか。

本記事では、AuthCodeの役割と取得方法、そして移管時によくある落とし穴について整理します。

AuthCodeの役割

AuthCodeは、ドメインの正当な持ち主であることを証明するための「鍵」です。具体的には、英数字を組み合わせた10〜16桁程度のパスワード状の文字列です。

ドメインは年間契約とはいえ、保有者にとっては重要な資産です。誰かが勝手に他社へ移管してしまっては困ります。そこで、ドメインの管理画面にログインできる人だけが取得できるAuthCodeを、移管時の本人確認に使う仕組みになっています。

ちなみに .jp ドメインなど一部の種別では、AuthCodeではなく別の認証方法(指定事業者変更など)が使われます。本記事は主に .com .net .org といったgTLDのケースを想定しています。

AuthCodeの取得方法(主要レジストラ別)

各レジストラで、AuthCode取得画面の場所は異なります。代表的なものを以下にまとめます。

お名前.com ログイン後、「ドメイン」→「ドメイン機能一覧」→「AuthCode確認」から取得できます。画面上に表示されるか、登録メールアドレスに送られる仕組みです。

ムームードメイン 「ドメイン操作」→「ドメイン管理」→対象ドメインの「認証コード」をクリックすると表示されます。

エックスサーバードメイン 「ドメインパネル」→対象ドメインを選択→「AuthCode」項目を確認します。

バリュードメイン 「ドメインの設定操作」→対象ドメインを選び、「Whois情報変更/AuthCode」から取得できます。

いずれの場合も、ログインに必要なIDとパスワードが手元にあることが前提です。連絡が取れない制作者の管理下にある場合は、まずアカウントの取り戻しから始める必要があります。

Whois情報を整えてから動く

AuthCodeを取得しても、移管に必要な「もうひとつの条件」があります。それがWhois情報(ドメイン登録者情報)です。

移管時には、登録者情報のメールアドレス宛に確認メールが届きます。このメールに記載されているリンクをクリックすることで、移管が正式に開始されます。逆に言えば、登録メールアドレスが古かったり、使えなくなっていたりすると、確認メールを受け取れず、移管が進みません。

AuthCodeを取得する前に、必ずWhois情報の登録メールアドレスを確認してください。古いものになっていれば、まず最新のメールアドレスに更新してから移管手続きに入ります。

移管時のよくある落とし穴

実際の移管作業では、次のような落とし穴に注意してください。

ひとつ目は「ドメインロック」です。レジストラ側で、不正な移管を防ぐためのロックがかかっていることがあります。これを解除しないとAuthCodeが発行できなかったり、移管が拒否されたりします。管理画面で「移管ロック解除」を行ってからAuthCode取得に進みます。

ふたつ目は「取得直後60日間の移管制限」です。新規にドメインを取得した直後や、直近で別レジストラから移管してきたばかりのドメインは、ICANNのルールにより60日間は再移管できません。これは仕様であり、待つしかありません。

みっつ目は「有効期限が近い場合の注意」です。ドメインの有効期限が1ヶ月以内に迫っている場合、移管手続き中に期限切れになるリスクがあります。先に1年分の更新を済ませてから移管に入る方が安全です。

まとめ

  • AuthCodeはドメインの正当な持ち主を証明する鍵
  • 取得方法は各レジストラの管理画面から(場所はレジストラごとに異なる)
  • Whois登録メールアドレスが最新であることを先に確認する
  • ドメインロックの解除、60日間の移管制限、有効期限にも注意

ドメインの移管手続きでご不明な点があれば、お気軽にご相談ください