メールの末尾に付ける「署名」。毎回手で書いている、人によって書式がバラバラ、スマートフォンから送ると署名が付いていない。こうした状態は、意外と多くの会社で見られます。
署名は、相手に「誰が、どこの、どの立場で送ったメールなのか」を伝えるための名刺代わりのものです。この記事では、事業者の方向けに、署名に載せる項目、例文、避けたい書き方、主なメールソフトでの設定場所をまとめます。
署名とは何か
メールの署名(シグネチャ)とは、本文の最後に自動で挿入される定型の文章のことです。会社名、氏名、連絡先などを入れておくと、メールを書くたびに入力する手間が省け、書式も統一できます。
署名がないメールは、相手から見て次のような不便があります。
- 差出人がどこの誰なのか、すぐに分からない
- 電話で連絡したい時に、連絡先を探す手間がかかる
- 初めてのやり取りでは、会社としての信頼感が伝わりにくい
署名に載せる項目
必須の決まりがあるわけではありませんが、一般的には次の項目を入れます。
| 項目 | 内容 | 備考 |
|---|---|---|
| 会社名・屋号 | 正式名称 | 個人事業主の場合は屋号と氏名 |
| 部署・役職 | 営業部 担当 など | なければ省略可 |
| 氏名 | フルネーム | 読み方が難しい場合はふりがなを添える |
| 電話番号 | 代表または直通 | 携帯番号は載せるかどうか社内で決めておく |
| メールアドレス | 自分のアドレス | 返信先と同じでも入れておくと親切 |
| 所在地 | 郵便番号と住所 | 来訪や郵送のやり取りがある場合 |
| ホームページのアドレス | 自社サイトのURL | 相手がサイトを見て会社を確認できる |
業種によっては、営業時間や定休日、資格の表記などを加えることもあります。ただし、載せる項目が増えるほど長くなり、読みにくくなります。必要なものに絞ることが大切です。
そのまま使える署名の例
次は、会社として使う場合の基本形の一例です。
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株式会社サンプル商事
営業部 山田 太郎(やまだ たろう)
〒950-0000 新潟県新潟市○○区○○1-2-3
TEL:025-000-0000
Mail:yamada@example.com
Web:https://www.example.com/
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住所や電話番号は例示用の架空のものです。ご自身の情報に置き換えてお使いください。
区切り線は、罫線や記号などお好みのもので構いませんが、パソコンやスマートフォンの種類によって表示が崩れる文字もあるため、シンプルなものがおすすめです。
署名を作る時に避けたい書き方
- 長すぎる署名:5〜7行程度を目安に収めます。長いと、本文より署名のほうが目立ってしまいます
- 大きな画像やロゴを多用する:受信側の設定で画像が表示されないことがあります。また、メールの容量が増える原因にもなります。容量の目安はメールの添付ファイルが送れない・容量制限の対処法も参考になります
- 装飾が多すぎる記号:機種依存文字や特殊記号は、受信側で文字化けすることがあります
- 個人の携帯番号やプライベートな情報を何も考えずに載せる:載せる範囲は、あらかじめ社内で決めておきます
- フリーメールのアドレスのまま運用する:署名に会社名とホームページのアドレスを載せながら、メールアドレスが
@gmail.comのようなフリーメールでは、相手に不安を与えることもあります。独自ドメインのメールとの違いは独自ドメインメールとフリーメールの違いで整理しています
主なメールソフトでの署名の設定場所
メニューの名前や位置は、バージョンの更新などで変わることがあります。ここでは、おおよその設定場所の目安を紹介します。
Gmail(ブラウザ版)
画面右上の歯車アイコンから「すべての設定を表示」を開き、「全般」タブを下へ進めると「署名」の項目があります。ここで署名を作成し、新規メール用と返信用で使い分ける設定もできます。
Outlook
「ファイル」→「オプション」→「メール」から「署名」を選ぶと、署名の作成・編集画面が開きます(Outlookの種類により画面は異なります)。新しいメッセージと、返信・転送それぞれに使う署名を指定できます。
Apple Mail(Mac)
「メール」メニューの「設定」から「署名」タブを開き、使うアカウントを選んで署名を追加します。
スマートフォンのメールアプリ
スマートフォンのメールアプリには、パソコンとは別に署名の設定があります。パソコンで署名を作っていても、スマートフォンから送るメールには反映されません。アプリの設定画面で署名の欄を探し、内容を入力しておきます。
メールソフトの設定自体を確認したい場合は、メールソフト別 POP/IMAP設定ガイド|Outlook・Thunderbird・スマホもあわせてご覧ください。
会社として署名を統一するコツ
複数のスタッフがメールを使う場合は、書式をそろえておくと、会社としての印象が整います。
- 雛形を1つ作って共有する:氏名や部署を入れ替えるだけで使える形にしておく
- 新しく入った人にも渡す:入社時の手順に「署名の設定」を加えておく
- スマートフォンも含めて設定してもらう:パソコンだけでなく、スマートフォンのアプリにも設定する
- 年に一度見直す:住所、電話番号、ホームページのアドレスが変わっていないか確認する
メールアドレスの種類や運用の考え方については、独自ドメインのメールアドレスを取得する方法も参考にしてください。
よくある質問
Q. 署名は必ず付けなければいけませんか?
A. 法律上の義務ではありませんが、ビジネスのメールでは付けるのが一般的です。特に初めて連絡する相手や、取引先とのやり取りでは、会社名と連絡先が分かる署名があると安心感につながります。
Q. 返信のたびに署名が何度も付いてしまうのですが?
A. 多くのメールソフトでは、新規メール用と返信用で別の署名を設定できます。返信用は簡単な署名にするか、付けない設定にすると、やり取りが長くなってもすっきり読めます。
Q. 署名に会社のロゴ画像を入れてもよいですか?
A. 入れること自体は問題ありませんが、受信側で画像が表示されない場合があり、メールの容量も増えます。画像が表示されなくても内容が伝わるよう、文字情報をきちんと入れておくことをおすすめします。
Q. スマートフォンから送ると署名が付いていません。
A. スマートフォンのメールアプリには、パソコンとは別に署名の設定があります。アプリの設定画面で署名を入力してください。「iPhoneから送信」などの初期設定の文言が入っている場合は、書き換えます。
まとめ
- 署名は、メールを書くたびに入る「名刺代わり」の定型文
- 会社名・氏名・電話番号・メールアドレス・ホームページのアドレスなどを、5〜7行程度に収める
- 画像や記号を多用せず、文字情報だけでも伝わる形にする
- パソコンとスマートフォンの両方に設定しておく
- 雛形を共有し、年に一度は内容を見直す
メールの設定や、会社としてのメールアドレスの整理でお困りの場合は、Web GearのWebザイルでもご相談いただけます。