サーバー移行やWebサイトのリニューアルは、手順が多く「やることリスト」を整理しておかないと見落としが生じやすい作業です。メールが届かなくなった、HTTPSが使えなくなった、旧URLが404になった——こうしたトラブルは移行前の準備不足から起きることがほとんどです。この記事では、移行前に必ず確認しておくべき10項目をチェックリスト形式でまとめます。

チェックリスト10項目

1. 現在のサーバー・ドメインの契約情報を確認する

移行作業を始める前に、現在の環境を把握しておきましょう。

  • サーバー会社・プラン名・FTPアクセス情報
  • ドメインのレジストラ・ネームサーバーの設定
  • 各サービスのログインID・パスワード

移行中に現在のサーバーへアクセスできなくなるトラブルを防ぐため、情報は必ず事前に手元に控えておきます。

2. 全データのバックアップを取得する

移行前のバックアップは絶対に欠かせません。

  • ファイル(HTMLファイル・画像・テーマ・プラグイン等)
  • データベース(WordPressを使っている場合はMySQLのダンプファイル)
  • メールデータ(必要に応じて)

バックアップはサーバーの管理画面やFTP・phpMyAdminを使って取得します。

3. DNS・ネームサーバーの変更タイミングを計画する

DNSの変更後、全世界に反映されるまでには最大48〜72時間かかることがあります(TTL設定によります)。

  • 移行前にTTLを短く(例:300秒)設定して、反映時間を短縮する
  • DNSの変更はコンテンツの移行が完了してから行う
  • 変更後の反映状況はDNS伝播チェックツールで確認する

4. SSL証明書を新サーバーに設定する

新サーバーでも https:// が使えるよう、SSL証明書の取得・設定を移行前に行います。

  • 新サーバーでSSL証明書を取得・設定する(Let’s Encrypt などの無料証明書でも可)
  • http:// でアクセスした際に https:// へリダイレクトされるか確認する
  • 証明書の有効期限と自動更新設定を確認する

5. メール設定の移行を忘れずに行う

メールの設定は見落とされがちなポイントです。Webサイトが問題なく動いていても、メールが届かない状態では業務に支障が出ます。

  • 新サーバーにメールアカウントを作成する
  • MXレコードを新サーバーに向け直す
  • メールクライアントの設定(IMAP/POP・SMTPサーバー情報)を更新する
  • テストメールを送受信して動作確認する

6. 旧URLから新URLへのリダイレクト設定

URLが変わる場合は、旧URLへのアクセスを新URLに転送するリダイレクト設定が必要です。

  • 301リダイレクト(恒久的な転送)を .htaccess やCMSのプラグインで設定する
  • 代表的なページ(トップページ・主要コンテンツ)のリダイレクトを確認する
  • Google Search Consoleで新しいURLをインデックスするよう設定する

7. 動作確認用の hosts ファイル設定を活用する

DNS変更前に新サーバーでの動作を確認したい場合、PCの hosts ファイルを一時的に書き換えることで、DNSが切り替わる前に新環境を確認できます。

  • hosts ファイルにテスト用の設定を追加して新サーバーにアクセスする
  • サイト全体の表示・フォームの動作・CMS管理画面を確認する
  • 確認後は hosts ファイルの設定を元に戻す

8. フォーム・外部サービス連携の動作確認

お問い合わせフォームや外部APIとの連携が動いているか確認します。

  • お問い合わせフォームの送信・メール受信を確認する
  • 決済システム・予約システムなどの外部連携が正常か確認する
  • Google Analytics・サーチコンソールのトラッキングコードが設置されているか確認する

9. ページ速度・表示崩れの確認

新サーバーのPHP・データベースのバージョンが変わることで、サイトの表示に影響が出ることがあります。

  • 主要ページのデザイン・レイアウトが崩れていないか確認する
  • Google PageSpeed Insightsなどでページ速度を計測する
  • スマートフォン・タブレットでの表示を確認する

10. 旧サーバーはすぐに解約しない

移行が完了したように見えても、しばらくは旧サーバーを維持しておくことをお勧めします。

  • 新サーバーでの運用が安定するまで(最低1〜2ヶ月)旧サーバーを維持する
  • 旧サーバーのデータは一定期間バックアップとして保持する
  • 問題がなければ旧サーバーの解約手続きを行う

まとめ

サーバー移行・サイト移行前の10項目チェックリストをまとめます。

  1. 契約情報の確認
  2. 全データのバックアップ
  3. DNS変更のタイミング計画
  4. SSL証明書の設定
  5. メール設定の移行
  6. リダイレクト設定
  7. hostsファイルでの事前確認
  8. フォーム・外部連携の動作確認
  9. 表示・速度の確認
  10. 旧サーバーの維持期間の確保

移行作業は一度で完璧にこなすのが難しく、経験がある方でも見落としが生じることがあります。Web Gear では、新潟の企業様のサーバー移行をチェックリストに沿って丁寧にサポートしています。移行に不安がある方は、ぜひお気軽にご相談ください。

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