「WordPressでサイトを公開したけれど、SEOの設定は何もしていない」——そうした状態のまま運用されているサイトは少なくありません。WordPressは初期状態でもサイトとして動作しますが、公開直後にいくつかの設定を見直しておかないと、検索エンジンに正しく評価されなかったり、そもそも検索結果に出てこなかったりすることがあります。この記事では、WordPressを公開した直後にやっておきたいSEO初期設定を、優先度の高い順に解説します。
WordPressのSEO初期設定とは
WordPressのSEO初期設定とは、公開直後の管理画面の設定を、検索エンジンに正しく認識・評価されやすい状態に整えることを指します。難しいテクニックではなく、ほとんどが管理画面の「設定」メニューから数分で完了する作業です。
一方で、後回しにされがちな設定でもあります。特に「検索エンジンの表示許可」のように、見落とすと記事を書いても検索結果に一切出てこないという致命的な問題につながる項目もあるため、公開直後のタイミングでまとめて確認しておくことをおすすめします。
1. パーマリンク構造の設定
パーマリンクとは、投稿や固定ページごとのURL(アドレス)の形式のことです。WordPressの初期設定では https://example.com/?p=123 のような、数字だけの分かりにくいURLになっています。
「設定」→「パーマリンク設定」から、以下のいずれかに変更することをおすすめします。
- 投稿名:
https://example.com/post-name/(内容が推測しやすく、最も一般的) - カスタム構造:
/%category%/%postname%/のようにカテゴリを含めた構造にすることも可能
パーマリンク構造は、後から変更すると既存ページのURLがすべて変わってしまい、検索順位が一時的に下がったり、外部からのリンクが切れたりする原因になります。公開直後、記事数が少ないうちに一度で決めておくのが重要です。すでに運用中のサイトで変更する場合は、旧URLから新URLへの301リダイレクト設定が必須になります。
2. サイトタイトル・キャッチフレーズの設定
「設定」→「一般」にある「サイトのタイトル」と「キャッチフレーズ」は、検索結果のタイトル表示や、SNSでシェアされた際の表示に使われることが多い項目です。
初期設定のままの「サンプルサイト」「Just another WordPress site」のような文言が残っているケースを見かけますが、これでは何のサイトか検索エンジンにも訪問者にも伝わりません。事業内容やサービス名が伝わる文言に必ず書き換えてください。
なお、テーマやSEOプラグインの設定によっては、投稿・固定ページごとに個別のタイトル・descriptionを上書きできる場合があります。個別ページのタイトルは、そのページの内容がより具体的に伝わる表現に調整するとよいでしょう。
3. 検索エンジンの表示許可を確認する
「設定」→「表示設定」にある「検索エンジンがサイトをインデックスしないようにする」というチェックボックスは、必ず**オフ(チェックなし)**になっていることを確認してください。
このチェックボックスは、制作段階で「検索結果に出したくない」という理由で意図的にオンにされることが多く、公開後もオンのまま放置されてしまうケースが頻発しています。オンのままだと、どれだけ良い記事を書いてもGoogleの検索結果に一切表示されません。公開直後にまったくアクセスが増えない場合、まずこの設定を疑ってください。
この設定を含め、ページが検索結果に出てこない原因についてはGoogleにインデックスされない原因と、登録をリクエストする方法でより詳しく解説しています。
4. 最低限入れておきたいプラグイン
WordPress単体でもサイトマップやcanonicalタグの一部は生成されますが、SEO系プラグインを1つ導入しておくと、以下の設定が自動化・一元管理できるようになります。
- XMLサイトマップの自動生成:ページの追加・更新に合わせて自動更新される。作り方や送信手順はsitemap.xml(サイトマップ)とは?作り方とSearch Consoleへの登録手順を参照してください
- canonical(正規URL)タグの自動出力:重複コンテンツの評価分散を防ぐ。仕組みはcanonical(正規URL)タグとは?重複コンテンツを防ぐ設定方法で解説しています
- 投稿ごとのタイトル・descriptionの個別設定
- パンくずリストの表示
代表的なプラグインには Yoast SEO、All in One SEO があります。どちらも無料版で上記の基本機能はカバーできるため、まずは無料版の導入から始めて問題ありません。
そもそもWordPressがどんな仕組みのCMSかを確認したい方はWordPressとは?日本で最も使われるCMSを解説もあわせてご覧ください。
よくある質問
Q. パーマリンク構造は後から変更してもいいですか?
A. 可能ですが、既存ページのURLが変わるため、検索順位の一時的な低下やリンク切れのリスクがあります。運用中のサイトで変更する場合は、旧URLから新URLへの301リダイレクトを必ず設定してください。
Q. SEOプラグインは複数入れた方がいいですか?
A. おすすめしません。同じ機能(canonicalタグの出力など)を複数のプラグインが同時に行うと、設定が競合して意図しない結果になることがあります。SEO系プラグインは1つに絞ってください。
Q. 設定さえ済ませれば検索順位は上がりますか?
A. 初期設定は「正しく評価されるための土台」であり、順位を直接押し上げるものではありません。順位向上にはコンテンツの質や継続的な更新が別途必要です。
Q. 「検索エンジンの表示許可」がオフになっているのに検索結果に出てきません。なぜですか?
A. その設定自体は正しい状態です。公開直後はGoogleのクロールとインデックス登録にも時間がかかります。数日〜数週間経っても表示されない場合は、他の原因が考えられるためGoogleにインデックスされない原因と、登録をリクエストする方法を確認してください。
まとめ
- パーマリンク構造は公開直後、記事数が少ないうちに「投稿名」形式などに決めておく
- サイトタイトル・キャッチフレーズは初期値のまま残さず、事業内容が伝わる文言に変更する
- 「検索エンジンの表示許可」のチェックボックスは必ずオフになっているか確認する
- SEO系プラグインを1つ導入し、サイトマップ・canonicalタグを自動化する
- 設定は土台づくりであり、順位向上には継続的なコンテンツ更新も必要
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