「最近サイトを開くのが遅くなった気がする」「お客様からサイトが重いと言われた」――WordPressのサイトを長く運用していると、こうした声を耳にすることがあります。表示速度はお客様の離脱率だけでなく、Googleの検索順位にも影響します。放置しておくのはもったいない問題です。この記事では、WordPressサイトが重くなる原因と、自分でできる高速化の対策をまとめて解説します。

WordPressが重くなる主な原因

まずは「なぜ遅くなるのか」を知ることが大切です。代表的な原因を挙げます。

1. 画像ファイルが大きすぎる

スマートフォンで撮影した写真をそのままアップロードしているケースが非常に多いです。1枚3〜5MBの画像が複数あるページは、それだけで読み込みに時間がかかります。

2. プラグインを入れすぎている

「便利そう」と思ってインストールしたプラグインが、実は使わないまま有効化されているケースはよくあります。プラグインは数が増えるほどサーバーへの負荷が増え、ページ生成が遅くなります。

3. キャッシュが設定されていない

WordPressはページを表示するたびにサーバーがデータを組み立てます。キャッシュ(一時保存)の仕組みを使っていないと、毎回イチから処理が走るため遅くなります。

4. サーバースペックが不足している

アクセスが増えてきたのに、安価な共有サーバーのまま運用を続けていると処理が追いつかなくなります。

5. テーマが重い

アニメーションや装飾が豊富なテーマは見た目は華やかですが、その分読み込むファイルが多くなります。

6. PHPバージョンが古い

WordPressはPHPというプログラム言語で動いています。PHPのバージョンが古いと処理速度が遅く、セキュリティリスクもあります。PHP 8.x系への更新で速度改善が見込めることがあります。

自分でできる高速化の手順

画像を圧縮・WebP化する

アップロード前に画像を圧縮するか、EWWW Image Optimizer などのプラグインを使って自動的に圧縮する設定にしましょう。WebP形式(Googleが推奨する画像フォーマット)に変換するとファイルサイズをさらに小さくできます。目安として、1枚の画像は200KB以下を目標にすると良いでしょう。

キャッシュプラグインを導入する

WP Super CacheW3 Total Cache、またはLiteSpeed Cache(エックスサーバー等で推奨)などのキャッシュプラグインを導入・設定しましょう。ページの静的ファイルを保存しておくことで、サーバーの処理を大幅に減らせます。

不要なプラグインを削除する

管理画面の「プラグイン」一覧を見直し、無効化されているプラグインは削除しましょう。無効化しているだけではファイルが残っているため、完全に削除するのが原則です。また、同じ機能のプラグインが重複していないかも確認しましょう。

PHPバージョンを更新する

サーバーの管理画面(コントロールパネル)からPHPバージョンを確認し、古い場合は更新しましょう。PHP 8.2以降が推奨されています(2026年6月時点)。ただし、プラグインやテーマとの互換性があるため、更新前にバックアップを取ることが重要です。

表示速度の計測方法(PageSpeed Insights)

改善の前後を比べるためには、数値で計測することが欠かせません。

  1. ブラウザで PageSpeed Insights を開く
  2. 計測したいページのURLを入力して「分析」を押す
  3. モバイルとPCのスコアを確認する

スコアの目安:

スコア評価
90〜100良好
50〜89改善の余地あり
0〜49要対応

スコアが低い場合、「改善できる項目」として具体的な指摘が表示されます。優先度の高いものから対応しましょう。

サイト表示全般の確認については サイトが遅い・重い時に最初に確認すること も参考にしてください。

それでも改善しない場合

上記の対策をすべて試しても改善しない場合、次のような要因が考えられます。

  • サーバーのプランを上位に変更する:共有サーバーの低プランから高プランへの変更、またはVPS・クラウドサーバーへの移行を検討する
  • テーマを軽量なものに変更する:装飾を削ぎ落とした軽量テーマ(Cocoonなど)への切り替えも有効
  • 外部スクリプトの見直し:チャットツールや広告タグ、SNSウィジェットなど、外部から読み込むスクリプトが多い場合も遅さの原因になる

まとめ

  • WordPressが遅くなる主な原因は、画像・プラグイン・キャッシュ・サーバー・テーマ・PHPバージョン
  • まずPageSpeed Insightsでスコアを計測し、改善箇所を特定する
  • 画像圧縮・キャッシュプラグイン導入・不要プラグイン削除・PHP更新が基本の対策
  • それでも改善しない場合はサーバープランの見直しやテーマ変更を検討する

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