初めてレンタルサーバーを契約するとき、申し込み画面はとても簡単に見えます。ところが、その場の勢いで進めると、「契約者が個人名義になってしまった」「連絡メールが担当者の私用アドレスに届く」「長期契約にしたが、すぐに解約したくなった」といった行き違いが起きがちです。
この記事では、申し込みボタンを押す前に決めておきたいことを、順番に整理します。
「レンタルサーバー契約」で何を決めるのか
レンタルサーバーの契約は、サイトを置く場所を借りる契約です。サーバーの仕組みはレンタルサーバーとは?で説明しているため、ここでは契約前の「決めごと」に絞ります。
どのサーバーを選ぶかの基準はレンタルサーバーの選び方|事業者が見るべきポイントにまとめています。この記事は、サーバーの候補がある程度絞れたあとの、申し込み前の準備にあたります。
申し込み前に決めておく7つのこと
1. 何に使うのかを決める
サイトだけなのか、メールも使うのか。WordPressを使う予定か。予約フォームやネットショップも載せるのか。用途によって必要な機能が変わります。
2. ドメインをどうするか
サイトのアドレスになる独自ドメインは、サーバーとは別に取得することも、サーバーの申し込みと一緒に取得することもできます。すでに持っているドメインを使う場合は、どこで管理しているかを確認します。取得の流れは独自ドメインの取得方法をご覧ください。
3. 契約者の名義を決める
会社として契約するのか、個人名義なのか、屋号付きなのか。ここは最も後悔しやすい部分です。担当者個人の名義で契約すると、退職や担当交代のときに、契約の引き継ぎで手間がかかることがあります。名義変更の考え方はサーバーの契約者・管理者を変更する手順に、本人確認が必要になる理由は契約者本人しか手続きできないにまとめています。
4. 支払い方法を決める
クレジットカードのみのサービスもあります。会社の経理ルールで請求書払いが必要な場合は、申し込み前に対応可否を確認します。更新時にカードの有効期限が切れて引き落としできない、という事故も多いため、誰のカードか、期限はいつかも控えておきます。
5. 契約期間を決める
多くのサービスは、長期契約ほど月額が割安になります。ただし、途中で解約しても返金されない条件が一般的です。はじめての契約では、まず短めの期間で始めて、運用が安定してから長期に切り替える選択もあります。
6. 連絡用のメールアドレスを決める
サーバー会社からの重要なお知らせ(更新、障害、請求)は、登録したメールアドレスに届きます。担当者個人のアドレスでは、退職や異動で見られなくなることがあります。部署で共有できる共用のメールアドレスを使う方法が安心です。
7. 誰が管理するのかを決める
ログイン情報の保管場所、更新の担当者、トラブル時の連絡先を、申し込み前に決めておきます。制作会社がいる場合は、サーバーの契約を誰が持つのか(自社か、制作会社か)を必ず確認します。
申し込みから公開までの流れ
大まかな流れは次のとおりです。
- サーバーを申し込む(アカウントを作成する)
- 契約完了の案内メールを保管する
- ドメインとサーバーを紐づける(ネームサーバーの設定)
- SSL(鍵マーク)を設定する
- サイトのデータを置く、メールのアカウントを作る
どの段階でも、案内メールとログイン情報はなくさないことが大切です。
契約前に控えておきたい情報
- 契約者名・契約日・契約期間・更新日
- ログインID・管理画面のURL
- サポートの連絡先
- 支払い方法と支払い元
- 紐づけているドメイン
これらを1枚にまとめておくと、更新漏れや引き継ぎの混乱を防げます。更新の管理方法はドメイン・サーバーの更新を忘れないための管理術も参考にしてください。
初めての契約で「何から決めればいいか分からない」「契約者名義や支払いで迷っている」という場合は、サーバーの取得・契約サポートで、申し込み前の整理から無料でご相談いただけます。なお、サーバーによっては契約手続きに本人(契約者)の操作が必要な場合があるため、その点も含めてご案内しています。
よくある質問
Q. サーバーとドメインは同時に契約すべきですか?
A. 必須ではありません。同時に契約すると手続きが簡単な反面、別々に管理する方法もあります。管理しやすい形を選んでください。
Q. 契約後に名義を変えられますか?
A. サービスによって条件が異なります。名義変更ができない場合もあるため、申し込み前に決めておくのが安全です。
Q. 申し込んだらすぐにサイトが見られますか?
A. サーバーは契約後すぐに使えることが多いですが、ドメインの設定が反映されるまでに時間がかかる場合があります。
Q. お試し期間はありますか?
A. サービスによっては無料のお試し期間があります。管理画面の使い勝手を確認できるため、利用できる場合は活用すると安心です。
まとめ
- 申し込み前に、用途・ドメイン・契約者・支払い・期間・連絡先・管理担当を決める
- 契約者名義と連絡用メールは、担当者個人にひもづけない
- はじめての契約は、短めの期間から始める選択もある
- 契約情報とログイン情報は、1か所にまとめて保管する
契約後の更新やメールの管理まで任せたい場合は、Webザイルもご検討ください。