「今の管理会社と契約を切りたい」「もっと安いところでドメインを管理したい」——そう思ったとき必要になるのがドメイン移管です。ドメインの移管は、引っ越し先の手続きさえ正しく踏めばリスクなく完了できますが、手順を誤ると数週間ドメインが使えなくなることもあります。この記事では移管の全手順と、つまずきやすいポイントを実務的に解説します。
ドメイン移管とはなにか
ドメイン移管とは、ドメイン名を管理する会社(レジストラ)を変更することです。ドメイン名そのものは変わりません。ウェブサイトのURLやメールアドレスは移管後もそのまま使い続けられます。
移管が必要になる主なケースは次のとおりです。
- 制作会社や管理会社との契約を終了し、自社でドメインを管理したい
- 更新費用が高く、より安いレジストラに乗り換えたい
- 管理画面が使いにくく、機能の充実したサービスに移したい
- サーバーと同じ会社にまとめて管理を一元化したい
詳しいドメインの基礎については ドメインとは何か もあわせてご覧ください。
移管の流れ(ステップごとに解説)
移管には「移管元(現在の管理会社)」と「移管先(引っ越し先)」の両方で操作が必要です。
ステップ1:移管先レジストラで受け入れ可能か確認する
まず移管したいドメインのTLD(.com、.jpなど)が移管先で対応しているか確認します。対応していないTLDは移管できません。
ステップ2:移管元でドメインロックを解除する
多くのレジストラは、不正移管を防ぐために「レジストラロック(移管禁止設定)」をかけています。移管前に管理画面からロックを解除してください。解除後すぐに操作を進めましょう。
ステップ3:AuthCode(認証コード)を取得する
ドメインロックを解除したら、移管元の管理画面またはサポート経由でAuthCode(オースコード)を取得します。AuthCodeはドメインの所有者であることを証明する一時的なパスワードです。
AuthCodeの詳細な解説は AuthCodeとは何か・取得方法 をご参照ください。
ステップ4:移管先レジストラで移管申請をする
移管先の管理画面でドメイン移管を申請し、AuthCodeを入力します。あわせて移管費用を支払います(移管手数料に1年分の更新料が含まれる場合がほとんどです)。
ステップ5:承認メールに対応する
移管申請後、WHOISに登録されているメールアドレスに「移管承認メール」が届きます。メール内のリンクをクリックして承認しないと移管が完了しません。メールを見落とすと手続きが自動キャンセルされるため、必ず確認してください。
WHOISのメールアドレスが古い・使えない状態の場合は事前に更新が必要です。WHOISとは何か も参考にしてください。
ステップ6:移管完了を確認する
承認から数日〜1週間程度で移管先のレジストラで管理できるようになります。移管後もDNS設定は引き継がれるため、サイトやメールが止まることは基本的にありません。
移管にかかる日数と費用
| 項目 | 目安 |
|---|---|
| 手続き期間 | 申請〜完了まで3〜7営業日 |
| 移管手数料 | レジストラにより異なる(無料〜2,000円程度) |
| 更新費用 | 移管時に1年分の更新料が発生することが多い |
移管のタイミングによっては有効期限が延長されることもあります。
移管前に確認すべき注意点
有効期限の残日数
ドメインの有効期限が30日以内の場合、移管を受け付けないレジストラがほとんどです。 期限が近い場合は先に更新してから移管手続きを行ってください。
取得から60日以内は移管不可
ICANNのルールにより、ドメイン取得・移管から60日以内は再移管できません。新規取得直後の移管はできないことを覚えておいてください。
WHOIS情報の最新化
承認メールはWHOIS登録のアドレスに届きます。古いメールアドレスが登録されたままだと承認ができず、移管が失敗します。移管前に必ずWHOIS情報を最新の状態に更新してください。
名義変更が必要な場合は別途 ドメイン名義変更の手順 を参照してください。
失敗しやすいポイント
- AuthCodeの有効期限切れ:取得後の有効期限(多くは7〜14日)以内に申請を完了させること
- 承認メールの見落とし:迷惑メールフォルダに振り分けられることが多い
- レジストラロックの解除忘れ:解除しないまま申請すると受理されない
- ドメインの種類による制限:
.co.jpなどは移管ルールが異なる場合がある
まとめ
ドメイン移管は「ロック解除 → AuthCode取得 → 移管先で申請 → 承認メールに対応」の4ステップが基本です。事前にWHOIS情報を確認し、有効期限に余裕があるタイミングで行えばトラブルなく完了できます。
「移管作業を自分でやるのは不安」「管理会社との調整が難しい」といった場合は、Web Gearにご相談ください。移管手続きの代行・サポートを承っております。